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とろけるレモンジェラート(アイスクリームメーカー・卵不使用)

アイスクリームメーカーや卵を使わずに作る、さわやかなレモンジェラート。

分量: 4 下準備 20 分 デザート
ベジタリアン含まれるアレルギー物質: 乳成分
ラベルは材料から自動的に判定されており、誤りが含まれる場合があります。気になる方はパッケージをご確認ください。

材料

  • 250 ml 生クリーム
  • 40 g 粉糖
  • 60 g レモン汁
  • 90 ml 牛乳
  • 90 g 粉糖
  • 15 g バター

作り方

  1. 弱火でバターを牛乳に溶かし、絶えずかき混ぜる。

  2. 粉糖を加え、泡立て器で混ぜながら少しとろみがつくまで煮る。

  3. 煮詰めた牛乳をボウルに移し、完全に冷ます。

  4. 生クリームに粉糖を加えて泡立てる。

  5. 冷ました牛乳液を加え、ハンドミキサーで混ぜる。

  6. レモン汁を加えてよく混ぜる。

  7. 全体をガラス容器に移し、冷凍庫で冷やし固める。

    420 分

変更点

生クリームは日本で手に入りやすい生クリームの表記に合わせました。

卵を使わないレモンジェラートというのは、実は仕組みで見ると筋が通っている。卵黄が本来やる仕事は、脂肪と水分を乳化させて、凍ったときに氷の結晶を小さく抑えることだ。ここではそれをバターと生クリームの脂肪分、そして冷凍庫でのかき混ぜ(というより最後の一手間)に預けている。卵を使わない代わりに、工程のほうで帳尻を合わせている。

成否を分けるのは温度管理の二点だけだ。一つは牛乳とバターと粉糖を煮詰める段階。ここは「少しとろみがつく」まで、つまり泡立て器を持ち上げて筋が一瞬残るくらいが目安で、沸騰させてはいけない。沸騰させると水分が飛びすぎて、後で生クリームと合わせたときに重くなる。もう一つは「完全に冷ます」という指示で、これは見た目の美しさの話ではない。温かい牛乳液を泡立てた生クリームに入れると、脂肪の泡が熱で潰れて、空気を含んだ軽さが消える。ボウルの底に触れて体温より冷たいと感じるまで、ここは辛抱するしかない。

よく聞くのは「アイスクリームメーカーがないとジェラートは作れない」という話だが、これは半分正しいだけだ。機械の役目は冷えながら空気を含ませて、氷の結晶を小さいまま保つこと。家庭の冷凍庫でも、凍り始めの数時間でフォークか泡立て器で数回かき混ぜれば、同じ方向に近づける。レシピが420分と長く見積もっているのは、家庭用冷凍庫がプロの機械より冷えが弱く、全体が均一に固まるまで時間がかかるからだ。これは手抜きではなく、台所の実情に合わせた正直な数字だと思う。

生クリームは脂肪分の高いものを選ぶ。乳脂肪が少ないと泡立てても空気を抱えきれず、凍らせたときに水っぽく硬くなる。粉糖は合計で130gと、普通の砂糖がらみのレシピに比べて多めに感じるが、これは冷凍すると甘さが鈍くなるからで、冷凍庫に入れる前に「少し甘すぎるかな」くらいがちょうどいい。粉糖がなければ上白糖を同量使ってもいいが、溶け残りの粒が気になる人は先に少量の牛乳で溶かしてから加えるとよい。

レモン汁は新鮮に搾ったものを使う。市販の濃縮果汁は酸の角が立ちすぎて、脂肪分と分離しやすい。もし酸味が強すぎると感じたら、量を減らすのではなく粉糖を少し増やして balance を取る方が、生クリームの質感を壊さずに済む。レモンの皮をすりおろして少量加える人もいるが、これはレシピにはないので好みの範囲の話だ。

牛乳とバターは、この料理の中では脇役に見えて実は要になっている。バターの脂肪分と牛乳の水分を粉糖とともに軽く煮詰めることで、とろみのある土台ができる。これがないと生クリームと合わせた液体は冷凍庫でただの硬い氷になりやすい。バターがなければ、同じ重さの生クリームで置き換えられる。脂肪分であることが条件で、油脂なら何でもいいわけではない。マーガリンのような水分と空気を含んだ油脂だと、煮詰めたときの粘度が変わってしまう。

弱火というのは「焦げない火加減」のことだ。牛乳とバターの混合物は乳固形分を含むので、強い火では鍋底にすぐ焦げつきが出る。家庭用コンロの火は鍋の大きさに対して強すぎることが多いので、鍋肌から軽く泡が立つかどうかより、泡立て器を止めたときに表面がゆっくり動く程度を目安にするとよい。

「ジェラートはアイスクリームより脂肪分が低いから軽い」という話をよく聞くが、このレシピではその理屈は半分しか当てはまらない。生クリーム250mlという量は決して少なくなく、軽さの正体は脂肪の少なさではなく、空気をどれだけ含ませられたかにある。だから泡立てる工程を急がないことが、結局は温度管理と同じくらい大事になる。

ガラス容器に移してからの冷凍は、辛抱の工程そのものだ。420分という下限は目安で、途中で一度か二度、へらで底から大きくかき混ぜると、氷の粒が粗くならずに仕上がる。触って崩れずにすくえる硬さになったら、それが合格の印であって、時計ではない。

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