AI画像菜の花のフライパン炒め
チーマ・ディ・ラーパ(菜の花に似た葉野菜)をさっと茹でてから炒める、イタリアの家庭的な付け合わせです。
ラベルは材料から自動的に判定されており、誤りが含まれる場合があります。気になる方はパッケージをご確認ください。
材料

作り方
硬い葉を取り除き、菜の花の土などの汚れを丁寧に洗い落とします。冷水でよくすすぎます。
大きな鍋に水を入れて沸騰させます。
菜の花を丸ごと熱湯に入れ、5〜10分茹でます。
8 分金属製のざるにあげ、しっかりと水気を絞ります。
十分な大きさのフッ素樹脂加工フライパンでオリーブオイルを熱します。
フライパンに葉野菜を入れ、塩、黒こしょう、お好みで刻み唐辛子を加えます。
蓋をせず中火で約10分、葉野菜の水分が飛ぶまで加熱します。
10 分熱いうちに器に盛り、お好みですりおろしたパルメザンチーズを振りかけます。
これは菜の花をチーマ・ディ・ラーパの代わりに使った、イタリア南部の台所によくある一皿です。茹でてから炒める、二段構えの調理法。なぜ一気にフライパンへ放り込まないのか、そこに理由があります。
菜の花も本家のチーマも、そのまま油で炒めると茎が硬いまま葉だけ先にしおれます。だから先に熱湯である程度やわらかくしてから、フライパンで水分を飛ばして香りをのせる。二度手間に見えて、実は手順の節約です。茹で汁ごと鍋に移して煮る流儀もありますが、ここではざるでしっかり絞ってからフライパンに入れるやり方です。水っぽいまま炒めても油がなじまず、ただ蒸れるだけになります。
成否を分けるのは水気です。茹でた後にぎゅっと絞らずにフライパンへ入れると、いつまでも水分が飛ばず、炒めているのか煮ているのか分からない状態になります。フライパンの中で「シュワシュワ」という油の音がしっかり続くかどうかで見分けてください。音が弱く、くたっと水っぽい見た目なら、まだ水気が残っている証拠です。
「中火で10分」という指示は目安の下限にすぎません。本当に見るべきは、葉のつやと嵩の減り方です。艶々とした緑が少ししんなりして、全体の量が減り、油と絡んでつやが出てきたら出来上がり。10分で終わらなくても焦らないこと。辛抱もこの料理の材料のひとつです。
菜の花は1kg、これは生の状態での重さです。茹でると案外かさが減りますから、4人分としては少なく感じても心配いりません。選ぶときは蕾が硬く締まって黄色い花が開いていないものを。開き始めた蕾は苦味が強く出て、茎もすでに筋張っています。チーマ・ディ・ラーパが手に入らないからこその代用ですが、菜の花は苦味も食感も近く、良い代用になります。小松菜やブロッコリーの茎葉でも似た炒め方はできますが、苦味がぐっと穏やかになるので、別の料理だと思って作ってください。
オリーブオイルは量の指定がありませんが、ここは惜しまないところです。フライパンの底にうっすら膜ができる程度では、葉野菜に絡みきらず焦げ付きの原因になります。目安は大さじ3〜4杯、フライパンを傾けたときに薄く流れる量です。エクストラバージンでなくても構いませんが、香りの主張が料理の個性に直結するので、香りの弱い油だと物足りない仕上がりになります。
塩と黒こしょうは味付けというより、水分と一緒に飛んでいく香りを補うものです。茹でる段階では塩を入れていませんから、フライパンでの塩はここで初めて味が入る瞬間です。少なめに振って味を見て、必要なら足す。後から足すのは簡単ですが、引くのは無理だからです。
刻み唐辛子は好みで、という扱いですが、南イタリアの料理でこの手の青菜に唐辛子が添えられるのは単なる好みを超えた慣習です。苦味の強い野菜に辛味を重ねることで、味の輪郭がはっきりします。辛いものが苦手なら省いて構いません。省いても料理としては成立します。
仕上げのパルメザンチーズは任意です。あれば塩気とコクを足してくれますが、これも「本物でなければ」という話ではありません。手元にある硬質チーズのすりおろしで十分です。ただし、これを炒めている最中に加えるのは避けてください。熱したフライパンの中で溶けて焦げつき、香りより苦さが勝ってしまいます。盛り付けてから、皿の上で振りかけるのが筋です。