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ココナッツミルクの根菜煮込み

じゃがいも、にんじん、さつまいもをスパイスとココナッツミルクでやさしく煮込んだ副菜です。

分量: 4 下準備 10 分 調理時間 25 分 副菜
ベジタリアン含まれるアレルギー物質: 乳成分, ナッツ
ラベルは材料から自動的に判定されており、誤りが含まれる場合があります。気になる方はパッケージをご確認ください。

材料

  • 1 小さじ カルダモン
  • 2 小さじ クミン
  • 2 小さじ コリアンダーパウダー
  • 400 g じゃがいも さいの目切り
  • 500 g ニンジン さいの目切り
  • 400 g さつまいも さいの目切り
  • 2 個 紫玉ねぎ 細かく刻む
  • 0.5 個 赤唐辛子 細かく刻む
  • 3 片 ニンニク 細かく刻む
  • 1 大さじ 生姜 すりおろし
  • 800 ml ココナッツミルク
  • 1 大さじ ごま油 または他の食用油
  • 塩 適量
  • 黒こしょう 適量
  • 100 g ほうれん草 ざく切り
  • 30 g カシューナッツ 仕上げに散らす用
  • 100 ml クレームフレッシュ 脂肪分18%

作り方

  1. 乾いた鍋でカルダモン、クミン、コリアンダーパウダー、少量の黒こしょうを香りが立つまで炒ります。

    2 分
  2. 火を弱め、じゃがいも、ニンジン、さつまいも、紫玉ねぎ、赤唐辛子、ニンニク、生姜、ごま油を加えます。

    4 分
  3. 全体を混ぜ合わせ、数分間炒めます。

  4. ココナッツミルクを加えて混ぜ、鍋にふたをします。

    1 分
  5. 弱火で20分、根菜がやわらかくなるまで煮込みます。

    20 分
  6. 塩と黒こしょうで味を調えます。

    1 分
  7. ざく切りのほうれん草を添え、刻んだカシューナッツとクレームフレッシュを散らし、お好みでパンを添えて召し上がってください。

これは根菜をココナッツミルクでとろとろに煮たもので、カレーというよりシチューに近い料理です。インドの香辛料とタイのココナッツミルクという、本来は別の台所で生まれた組み合わせですが、理由ははっきりしています。じゃがいも、ニンジン、さつまいもはでんぷん質で、脂肪分の高い液体でゆっくり煮ると煮崩れずに甘みが出ます。水で煮ると味が薄まるところを、ココナッツミルクなら煮汁自体がソースになる。これが経済的な合理性です。水を買う必要はありませんから。

成否を分けるのは最初の1分と最後の20分です。乾いた鍋でスパイスを炒る工程は、香り成分が油に溶けやすい性質を利用しています。煙が少し立つくらいまで熱し、カルダモンの香りが鼻に抜けたら油に入れる合図です。ここで焦げ臭さが出たら取り返しはつきません。弱火からやり直してください。

「野菜は水からじっくり煮るものだ」と言う人がいます。でも根菜に関しては違います。水は100度までしか上がりませんが、脂肪は構造が違うので焦げる手前までもっと高温になれます。だからココナッツミルクで煮ると、表面の糖分が少しカラメル化して、ただ茹でた野菜とは別の甘さが出るのです。火加減は、ふたをした鍋の縁からぷつぷつと小さな泡が出続ける程度。沸騰させすぎると脂肪分が分離して、舌触りがざらつきます。

20分というのは目安であって約束ではありません。ニンジンの角切りを箸で挟んで、折れずにわずかにしなる状態になったら火から下ろす準備をしてください。さつまいもの方が早く柔らかくなるので、崩れていても心配はいりません。そこは味の一部です。辛抱強く弱火を保つこと自体が、この料理の材料のひとつだと思ってください。

スパイスから見ていきましょう。カルダモン、クミン、コリアンダーの組み合わせは、甘さ・土っぽさ・柑橘のような軽さをそれぞれ担当しています。どれか一つ欠けても致命的ではありませんが、カルダモンがないと全体がのっぺりします。粉末しかなければ量は変えずにそのまま使って構いません。ただし粉は香りが飛ぶのが早いので、新しいものを選ぶ基準は「鼻を近づけて香りが立つかどうか」です。古いスパイスは色だけ残って香りがない。それは味に何も足しません。

根菜は合計で1.3キロ近くになりますが、これは「量が多ければ豪華になる」という発想ではなく、鍋の中で互いに水分と甘みを交換させるための量です。さいの目の大きさを揃えることが大事で、1.5センチ角くらいが目安です。ばらばらの大きさだと、小さいものは溶け、大きいものは芯が残るという矛盾した失敗が同時に起きます。

紫玉ねぎは今回炒めて色を変える工程がほとんどないので、辛味の強さより彩りと水分量で選ばれています。普通の黄玉ねぎでも代用できますが、その場合は甘みが出るまで少し長めに炒める判断力が要ります。赤唐辛子と生姜、ニンニクは辛味と香りの土台で、ここは「刺激が強いか、芳香が強いか」という基準で量を調整してください。赤唐辛子を半分しか使わないのは、辛さをこの料理の主役にしないためです。

ココナッツミルクは缶を開けたときに脂肪分が上に固まっていることがあります。それは不良品ではなく正常な状態で、よく振るか、鍋の中で温めながら混ぜれば均一に戻ります。缶に「ライト」と書かれたものは脂肪分が低く、同じ分量でも仕上がりが水っぽくなるので避けてください。これは好みではなく物理の話です。

仕上げのほうれん草は煮込まず、最後に余熱で火を入れる程度で十分です。長く煮ると色が灰色がかり、ビタミンも失われます。クレームフレッシュは酸味とコクを添える役目で、ここでサワークリームやプレーンヨーグルトに替えても仕組みは崩れません。基準は「乳脂肪があって、少し酸味があること」です。カシューナッツは食感の対比のために散らすもので、アーモンドやピーナッツでも役割は果たせますが、無塩で炒ったものを選んでください。塩味の濃いものだと全体の塩加減が狂います。

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