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シチリアのピニョッカータ

卵と牛乳の生地を一口サイズに揚げ、はちみつをまとわせるシチリアの伝統菓子。

分量: 6 調理時間 30 分 デザート
ベジタリアン含まれるアレルギー物質: グルテン, 乳成分, 卵
ラベルは材料から自動的に判定されており、誤りが含まれる場合があります。気になる方はパッケージをご確認ください。

材料

シチリアのピニョッカータ — 材料: 卵, 牛乳, 砂糖, サラダ油, ベーキングパウダー, 小麦粉

作り方

  1. 卵と砂糖をミキサーで均一になるまで混ぜ合わせる。

  2. 牛乳、ベーキングパウダー、サラダ油を加えて混ぜる。

  3. 小麦粉を少しずつ加えながら生地をこね、十分な硬さになるまで混ぜる。

  4. 鍋にサラダ油を熱する。

  5. ティースプーンで生地をすくい、熱い油にそっと落とし入れる。

  6. 生地の玉を黄金色になるまで揚げる。

  7. 揚げた玉をペーパータオルの上に置き、余分な油を取る。

  8. フライパンではちみつを溶かし、揚げた玉を加えて優しく混ぜる。

  9. 小皿に盛って提供する。

これはピニョッカータ、シチリアの揚げ団子を蜂蜜でまとめる菓子です。シンプルな生地を小さく揚げて、最後に蜂蜜でからめる。名前の「ピニョーロ(松の実)」は見た目から来ています。小さな団子が積み上がった姿が松ぼっくりに似ている、それだけのことです。中に松の実が入っているわけではありません。

成否を分けるのは二つです。ひとつは生地の硬さ。ゆるすぎると油の中で広がって団子にならず、硬すぎると中まで火が通る前に外側だけ焦げます。生地はスプーンですくって形を保つけれど、ティースプーンから滑り落ちるくらいが目安です。もうひとつは油の温度。これは「何分揚げるか」より大事な話で、油が冷たいうちに団子を入れると油を吸ってべたつき、熱すぎる油に入れると表面だけ先に固まって中が生のまま残ります。小さじ一杯の生地を先に落として、すぐにジュッと音がして浮いてくるなら、それが揚げ始めていい温度です。

卵と砂糖とベーキングパウダーだけで膨らむ生地なので、イーストを使う菓子のような発酵時間はいりません。だから下ごしらえの時間はゼロと書いてあるのです。揚げてから蜂蜜にくぐらせる、この順番も理由があります。先に蜂蜜に入れて揚げようとすると、蜂蜜が焦げて苦くなります。揚げてから和えるのは、カリッとした表面に蜂蜜の艶と甘さを後から足すためです。

材料を順に見ていきます。卵3個は生地をつなぎ、ベーキングパウダーと一緒に膨らみの土台になります。卵が小さければ生地が締まりすぎることがあるので、小麦粉の量で最後に調整してください。

牛乳250mlは生地をゆるめて、団子にしたときに中がぎゅっと詰まりすぎないようにする役目です。牛乳がなければ同じ分量の水でも作れますが、コクは落ちます。「牛乳でなければ本物ではない」と言う人もいます。でも違います。これは菓子パンの生地であって、乳製品そのものが主役の料理ではないからです。

砂糖大さじ3(45ml)は生地自体の甘さで、蜂蜜の甘さとは別の仕事をしています。生地の中の砂糖は焼き色(ここでは揚げ色)がつきやすくなるのも助けます。甘さを控えたいなら大さじ2まで減らしても生地の性質は変わりません。

サラダ油大さじ1(15ml)は生地に入れることで、揚げたあとの食感を硬すぎず、ぽろっと崩れる軽さに近づけます。オリーブオイルで代えてもかまいませんが、香りが強く出るので、シチリアの甘い菓子らしい淡白さを求めるならサラダ油のままが無難です。

ベーキングパウダーは小袋の半分、日本の家庭用のものならおよそ小さじ1から1と1/2程度に相当します。これが生地の中で炭酸ガスを出して団子をふっくらさせます。入れすぎると苦味が出て、膨らみすぎて割れます。「多ければ多いほどふわふわになる」と思っている人もいます。でも違います。膨らむ力は生地がそれを抱え込める量までしか意味がないからです。

小麦粉は「必要に応じて」としか書いていません。これは怠慢ではなく、卵の大きさや牛乳の水分で生地の吸う粉の量が毎回変わるからです。少しずつ加えて、生地がスプーンからゆっくり落ちる硬さになったらそこで止める。目で見て手で確かめる、それがこの生地の唯一の正確な分量の決め方です。

揚げ油は、鍋に深さ2、3センチほど張れば家庭のコンロでも十分です。たっぷりの油で揚げる必要はありません。団子が小さいからです。蜂蜜はお好みでとありますが、最後に団子にからめる段階で初めて火にかけて溶かすので、蜂蜜自体が焦げる心配をする前に、火を弱めに保って混ぜるだけで十分です。辛抱して少しずつ落とし、少しずつ揚げる。これもまた材料のひとつです。

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