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全粒粉ブレッドロール

一晩冷蔵庫で発酵させる、外はカリッと中はしっとりの全粒粉ロールパン。

分量: 12 下準備 30 分 調理時間 20 分 お菓子作り
ベジタリアン含まれるアレルギー物質: グルテン, 卵
ラベルは材料から自動的に判定されており、誤りが含まれる場合があります。気になる方はパッケージをご確認ください。

材料

作り方

  1. ボウルに水を入れ、イーストを溶かします。

  2. はちみつ、亜麻仁、ひまわりの種、オートミール、塩、全粒粉、小麦粉を加えます。

  3. ミキサーの低~中速で15分ほど、柔らかく弾力があり滑らかで均一になるまでこねます。

    15 分
  4. 生地を少量のオリーブオイルを塗った清潔なボウルに移します。

  5. キッチンの作業台で30分発酵させた後、ボウルを冷蔵庫に入れ、一晩またはそれ以上(最低12時間)置きます。

    30 分
  6. 生地を粉を振った台に取り出し、スケッパーで切り分けてロール状にします。

  7. オーブンシートを敷いた天板に並べます。

  8. 溶き卵を塗り、オートミールとひまわりの種を振りかけます。

  9. コンベクション機能付きの予熱したオーブンで200度で15分焼きます。

    15 分
  10. その後、温度を230度に上げてさらに5~7分、皮がこんがりと香ばしくなるまで焼きます。

    6 分

このロールパンの性格は、仕込み方そのものに書いてある。水とイーストと粉を合わせたあと、台所で30分だけ置いてから冷蔵庫に送り込む。これは「ゆっくり発酵させて旨みを出す」という神話めいた話ではなく、単純な経済の話です。冷蔵庫は家庭の台所にある、温度を一定に保てる唯一の道具だからです。常温で一晩置けば、夏なら過発酵でぺしゃんこ、冬なら発酵不足でかたい塊になる。冷蔵庫の4〜6度くらいの冷たさなら、酵母の働きはゆっくりと一定になり、12時間というのは「これより短くては意味がない」という下限です。

成否を分けるのは、こねの終わり方と、生地を触ったときの手応えです。ミキサーで15分というのは目安の下限で、本当に見るべきは生地の表面です。引っ張って薄く伸ばしたとき、破れずに透けるくらい伸びればグルテンの網はできています。表面がべたついてまとまらないうちに切り上げると、焼いたときに重く締まったパンになります。「こね不足は水を足せば直る」と言う人もいます。でも違います。水を足すと生地はさらに弛むだけで、グルテンの強さは時間でしか生まれません。

亜麻仁とひまわりの種、オートミールは、味の装飾ではなく水分と食感の調整役です。全粒粉と混ぜると生地は重くなりがちですが、これらの粒が隙間を作り、焼き上がりに軽さと香ばしさを与えます。最後の高温焼きも、見た目の演出ではなく皮の性質を決める段取りです。200度で中まで火を通し、230度に上げてから皮が色づく。温度を上げる理由は、皮だけを短時間で焦がし、中の水分を逃さないためです。焼き色が「こんがりと香ばしく」なるのを待つ辛抱が、最後の仕事です。

材料を順に見ていきます。イーストは生ではなくドライのものを前提にした量です。10gという量は少なめに見えますが、冷蔵庫でゆっくり発酵させる分、酵母の働く時間が長く取れるので、少ない量で十分なのです。冷蔵発酵をせず常温だけで仕上げたい場合は、量を増やすより発酵時間そのものを見て判断すべきで、生地が指で押して少し跳ね返るくらいまで待つのが目安です。

粉は全粒粉150gと小麦粉325gの組み合わせです。全粒粉だけで作ると、ふすまの粒がグルテンの網を切ってしまい、ロールパンにしては重く詰まった食感になります。小麦粉を多めに合わせているのは、軽さと伸びを確保するための調整で、全粒粉の割合をもっと上げたい人は、こねの時間を長めに見て、生地が破れずに薄く伸びるかを確かめてから止めるべきです。

亜麻仁とひまわりの種は合わせて100g、オートミールは75g入ります。これらは水分を吸いながら生地に残り、噴き出す蒸気の通り道を作って、焼き上がりに軽さと香ばしい粒の歯ざわりを足します。亜麻仁がなければ、同じように油分を含んだ種子、例えばごまやかぼちゃの種で置き換えるという基準で考えればよく、見た目の飾りとして考えるものではありません。

はちみつは15mlだけですが、甘みを付けるためではなく、酵母が最初に働くための糖の供給源です。砂糖で置き換えるなら、同じく「酵母がすぐ使える糖」という基準で選べばよく、量もほぼ同じで構いません。ただし、はちみつの水分も生地のまとまりに関わるので、砂糖に替えるときは生地の硬さを見て、必要なら水を少量調整するべきです。

卵は仕上げの溶き卵で、生地には入っていません。表面に塗るのは艶と、オートミールやひまわりの種を貼り付ける接着のためで、省けば皮は乾いた色になり、種は焼いている間に落ちます。卵が使えない場合は、牛乳を塗るという基準で考えれば近い効果が出ますが、艶の強さは落ちます。

オーブンは家庭用の小さめのものを前提にしています。200度から230度という温度変化は、庫内が小さく熱の反応が速い家庭用オーブンだからこそ、短時間で皮だけに効かせられる段取りです。大きな業務用オーブンのように予熱のムラが少ない機械なら話は別ですが、家庭の台所ではコンベクション機能を使い、最後の5〜7分は目を離さずに皮の色を見届けるのが、この段取りの肝です。

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