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桃のケーキ

桃をたっぷり使った、やさしい甘さの焼き菓子です。

分量: 6 調理時間 60 分 お菓子作り
ベジタリアン含まれるアレルギー物質: グルテン, 乳成分, 卵
ラベルは材料から自動的に判定されており、誤りが含まれる場合があります。気になる方はパッケージをご確認ください。

材料

桃のケーキ — 材料: 桃, 砂糖, 卵, 牛乳, オリーブオイル, 小麦粉

作り方

  1. 桃を洗って皮をむき、小さく切ってミキサーで滑らかなピューレにします。

  2. 大きめのボウルに卵と砂糖を入れ、ハンドミキサーで白っぽくクリーム状になるまで泡立てます。

  3. 泡立てながら牛乳、オリーブオイル、桃のピューレを加えて混ぜます。

  4. 小麦粉、片栗粉、ベーキングパウダーをふるい入れ、均一になるまで混ぜ合わせます。

  5. 直径22cmの型にバターを薄く塗り、小麦粉をはたいてから、生地を流し入れます。

  6. 桃を薄くスライスし、生地の表面に並べます。

  7. 175度に予熱したコンベクションオーブンで50〜55分ほど焼きます。

    55 分
  8. ケーキを冷まし、盛り付け用のお皿に移します。

これは桃のピューレを生地に練りこんで、さらに表面にも桃を並べて焼くケーキです。要は桃を二度使う発想で、一度はしっとりさせるため、もう一度は見た目と香りのためです。成否を分けるのは水分の管理です。桃は品種によって水分量がかなり違うので、ピューレにしたときのゆるさを見て、粉の量を自分の目で微調整する覚悟が要ります。

「果物を入れるケーキは焼き時間を長くすれば安心」と言う人がいます。でも違います。水分が多い生地を長く焼くと、中は蒸れたままで外側だけ乾いて固くなります。長く焼くことと、火が通ることは別の話です。中心に竹串を刺して、生っぽい生地がついてこなければそこで終わりです。175度という温度は、表面がすぐ焦げず、中までじっくり膨らむための線引きです。これより低いと卵の泡立ちが生地の中で支えきれずしぼみますし、高いと外側のタンパク質が先に固まって中の水分の逃げ場がなくなります。

片栗粉を小麦粉に混ぜているのは伊達ではありません。片栗粉はグルテンを作らないので、生地が重くなりすぎず、桃の水分を含んでもべたつかずに軽く焼き上がります。全部小麦粉にすると、桃の水分と相まって生地がしっとりを通り越して、もっちり重くなります。

桃は280g、皮をむいてピューレにする分と、仕上げに薄切りで乗せる分の2回登場します。熟れすぎて水っぽい桃だと、ピューレの水分が多くなりすぎて生地がゆるみ、焼いたときに中心が沈みます。固めでも悪くありません。甘みと水分を考えると、桃がなければ同じくらい柔らかい果肉の果物、たとえばネクタリンやよく熟れた梨で代用できます。りんごは水分の出方が違うので同じようにはいきません。

卵と砂糖をハンドミキサーで「白っぽくクリーム状」にする、というのはただの見た目の指示ではありません。ここで空気を抱き込ませておくことが、ベーキングパウダーだけに頼らずに生地を軽くする仕込みです。ここをさぼって軽く混ぜただけだと、焼き上がりが詰まった食感になります。目安は、泡立て器を持ち上げたときにリボン状に生地が少し積もって、すぐには沈まないくらいです。

牛乳とオリーブオイルは、生地に油脂と水分を同時に加える役目です。オリーブオイルは香りが強めですが、焼くと香りはかなり丸くなるので、普段の料理用オリーブオイルで十分です。香りが気になるなら、同量の菜種油や太白ごま油に替えても構いません。バターにすると風味は変わりますが、常温に戻して溶かす手間が増えるだけで、仕上がりの軽さという点では油の方が扱いやすいです。

小麦粉と片栗粉とベーキングパウダーは必ずふるって合わせます。ふるう理由は見栄えではなく、ベーキングパウダーが生地全体に均一に行き渡るようにするためです。ここが偏ると、焼き上がりで膨らみにムラが出て、一部だけ目が詰まった層ができます。ベーキングパウダーが16gというのは家庭用の小さじで量ると小さじ約3杯強にあたります。多すぎると感じるかもしれませんが、桃の水分で生地が重くなる分を持ち上げるための量なので、減らすと膨らみが負けます。

型は直径22cmとありますが、日本の家庭用オーブンは庫内が小さめのことが多いので、型が庫内の壁に近づきすぎないか確認してください。熱の回りが偏ると、片側だけ焦げて反対側が生焼けという失敗につながります。型にバターを塗って粉をはたくのは、桃の水分で生地が型にくっつきやすくなっているための備えです。これを省くと、冷めてから型から出すときに底が剥がれて崩れます。

焼き時間の50〜55分は目安であって約束ではありません。表面の桃の縁が少し茶色く色づき、生地の縁が型から軽く離れてくるのが、火が通ってきているサインです。それでも不安なら竹串です。焼き上がったら型に入れたまま少し置いて、それから皿に移すと、まだ柔らかい生地が崩れずに済みます。急いで熱いうちに切ろうとすると、果物の水分でまだ落ち着いていない生地が沈みます。ここは辛抱の出番です。

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