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アップル・マフィン

ふわふわのバターマフィンに、角切りりんごとヘーゼルナッツ、カルダモンとシナモンの香りを合わせた焼き菓子です。

分量: 12 下準備 10 分 調理時間 20 分 お菓子作り
ベジタリアン含まれるアレルギー物質: グルテン, 乳成分, ナッツ, 卵
ラベルは材料から自動的に判定されており、誤りが含まれる場合があります。気になる方はパッケージをご確認ください。

材料

作り方

  1. バターと砂糖を、ふんわりして均一になるまで混ぜ合わせます。

  2. 卵を1個ずつ加え、その都度よく混ぜて完全になめらかにします。

  3. 続けてヨーグルトと全粒粉を混ぜ込みます。

  4. 小麦粉、カルダモン、シナモン、ベーキングパウダー、塩を合わせてふるい、生地に加えます。

  5. 生地を優しく混ぜ、ヘーゼルナッツを加えます。

  6. 角切りにしたリンゴを加え、そっと混ぜ込みます。

  7. 生地をマフィン型に分け入れます。

  8. 少量の砂糖を振りかけ、175℃に予熱したコンベクションオーブンで、中まで火が通るまで約20分焼きます。

    20 分
  9. 焼き上がった温かいアップルマフィンは、網の上で少し冷ましてから召し上がってください。

マフィンというのは要するに、パン作りの辛抱を省略するための発明です。酵母を待つ代わりに、バターと砂糖をふんわりさせて空気を抱き込ませ、ベーキングパウダーでもう一押しする。だから生地の扱い方が普通のケーキとは逆になります。混ぜれば混ぜるほど膨らむわけではなく、むしろ混ぜすぎるとグルテンが育って固く締まる。粉を入れたあとは「混ぜる」ではなく「まとめる」くらいの力加減でいいんです。

成否を分けるのはリンゴとヘーゼルナッツを加える段階の手つきです。ここで力を込めてかき混ぜると、空気が抜け、角切りのリンゴが生地の中で潰れて水分を余計に吐き出します。結果は重く湿ったマフィン。ゴムべらで下からすくって生地を折り返すように、数回動かすだけで十分です。

175℃というのは、バターが溶けて生地が膨らむ速度と、表面が固まって形を保つ速度のバランスが取れる温度です。これより低いと生地が広がりすぎて平たくなり、高すぎると外側だけ先に固まって中が生のまま取り残される。「中火」と同じで、「何分焼く」という問いもあまり意味がなく、20分は目安の下限です。竹串を刺して生地がついてこなければ焼き上がり。表面の色だけで判断すると、まだ中が湿ったまま出してしまう失敗につながります。

バターは必ず室温に戻した柔らかいものを使います。冷たいバターのまま砂糖と合わせても、空気を抱き込めず、ただ粒状に散らばるだけです。そうなると後でベーキングパウダーだけに膨らみを頼ることになり、生地が重くなる。電子レンジで溶かすのも避けたいところです。溶けたバターは水と油に分離しやすく、空気を含む構造自体が作れません。

卵は1個ずつ加えて、その都度しっかり混ぜます。これは行儀の問題ではなく、乳化の問題です。バターと砂糖の中に卵を一度に入れると、水分の多い卵が油分と分離しかけて、生地がぼそぼそした見た目になります。1個ずつ混ぜ込めば、卵黄の中の乳化剤がその都度仕事をしてくれる。

ヨーグルトは酸味と水分を同時に足します。酸はベーキングパウダーの働きを助け、気泡を安定させる役目も持っています。家にヨーグルトがなければ、サワークリームやバターミルクでも構いません。基準は「酸味のある乳製品」であることで、ただの牛乳に替えると膨らみが弱くなります。

全粒粉と小麦粉を分けて使うのは、全粒粉だけでは生地が重くなりすぎるからです。全粒粉のふすまの部分がグルテンの形成を妨げるので、しっとりしつつも軽さを残すために、普通の小麦粉と組み合わせています。全粒粉がなければ全部小麦粉に置き換えても大きな問題はありませんが、少し軽い仕上がりになります。

カルダモンとシナモンは、北欧の家庭の菓子によく出てくる組み合わせです。これは気取った香りの演出ではなく、昔は保存の悪い粉や油の匂いを覆うために使われていた、という歴史的な事情が背景にあります。今は匂いを隠す必要はありませんが、香りの習慣だけが残っています。シナモンだけでも作れますが、カルダモンがあるとリンゴの甘さの角が取れます。

リンゴは小さめの角切りにして、できれば酸味の強い品種を選びます。甘いだけのリンゴだと、焼いたときに生地全体が甘ったるくなり、仕上げの砂糖と喧嘩します。角切りを大きくしすぎると、火が通る前に生地が焼き上がってしまい、リンゴだけが生っぽく残る。目安は小指の先ほどの大きさです。

ヘーゼルナッツは刻んで加えますが、ここでの役目は食感です。油分がバターの風味を補いますが、入れすぎると生地が重くなるので量は控えめにしてあります。手元になければクルミやアーモンドでも代用できますが、基準は「軽く香りが立つナッツで、油分が強すぎないもの」です。

仕上げの砂糖は、焼く直前に表面に振りかけるだけです。これで薄い糖の膜ができ、表面がわずかにパリッとした食感になります。これがないと、マフィンの表面はただ柔らかいだけで、食べたときの対比がなくなります。家庭用の小さいオーブンを使う場合は、天板の中央に置き、庫内が狭くて熱の偏りが出やすいので、焼き色がついてきたら一度向きを変えてやると安心です。

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